卑劣!痴漢風座席獲得法!
2004年12月10日 日常という卑劣極まりない技がこの世にはあるようでして。
(名前は自分で考えたのだ)
夜遅くの終バスという状況からしてマトモな人間がいないことぐらい分かってるつもりだったんですが、――今日も残業で終バスで帰ることになったんです。アンドン(行燈:停留所にあってバスの時刻表や行き先が書いてあって夕方電気がつくあれ)の脇に一番乗りに着いた私はぼへーっとバスが来るのを待っておりました。そのうち人がぞろぞろ私の右に並び始めました。
と、ふとワタクシは自分の立ち位置がいやに車道に迫っていることに気づいたのです。おかしい。自分の左にあったはずのアンドンが後ろに見える。いつのまにか前に出てしまっていたようで「あぶないあぶない」と下がったら。
むに。
う、後ろに誰かいる――――――ッ!!!!!!!!
背中にむにっと人間の感触。
右に列が伸びてるのになんで真後ろに人がいるんだ!!
――なんのことはない、私の後ろに立っていたのは初老の男性。奥様つき。どうやら順番を守る気はなく、私の後に続いてバスに乗る算段なのでしょう。
人生の先輩のなんと恥ずかしい姿。
子供の行いだけが憂国の種じゃあありますまい。
で、歩道よりに下がったはいいものの、くっついてくるんですな。
べったりと背中に体をくっつけてくるんですな!
こんなん痴漢です。犯罪です。おのれ、証拠を押さえておくんだった。
で、ワタクシは結局また、前=車道側に押されてしまうのです。
車道、車走ってます。危ないじゃないですか!
席を獲らんがために人を車道に突き落とし生命の危険にさらすこともいとわない心意気。
やっぱり生命の尊さを麻痺させる戦争はよくないとおもいました(棒読み)。
今日わたくしは例によってバイトの「人災」でムカムカしておりましたので、仕方なく小芝居を打つことにしました。
-------
思い切って車道に出る。キレる寸前の青木さやか顔でそやつをにらみつけ、己の背中をはたき、コートの襟を引き寄せて駆け出して、行き着く先は――列の最後尾。
するとみーんな視線がその男女に行くんですな。
最後尾だったリーマンのおじさんが「どうしたんですか」と聞いてきたので「痴漢みたいに体くっつけてきて車道に押し出そうとするんです。早く乗って席獲りたいだけみたいですけど…」って云いました。リーマンおじさんは「運が悪かったねぇ。あれは列に並ぶっていう文化知らないんだよ」って。
おおおおじさんありがとう(ToT)/~~
ものは考えようですなあ。
――そのあいだ、さっきまでいた場所ではなんかごたごたが始まってました。……終バスっていつもこんななのか?! それともあたしが疫病神か?!
結局その初老の男女は一番にバスに乗り込んだんですが、「席座れてよかったねぇ」って。実は列の最後尾にいた私が乗っても席は余ってるんです。ったく。ふざけてもらっちゃ困りますなー。いい大人が!
降りるのは私が先だったので、降り際、挨拶代わりにかるく「にらみ」を差し上げました。こんどは青木さやか抜きです。私の怒りが込められたにらみです。物言うのはちと億劫だったので。
こんどから電車で帰ろうかなあ。
バスのほうが近くで降りられるのになあ。
ああ、やだやだ。
ガキの仕返しみたいなことしかできない自分。
人生の先達が持つ、手段を選ばない卑劣さ。
(名前は自分で考えたのだ)
夜遅くの終バスという状況からしてマトモな人間がいないことぐらい分かってるつもりだったんですが、――今日も残業で終バスで帰ることになったんです。アンドン(行燈:停留所にあってバスの時刻表や行き先が書いてあって夕方電気がつくあれ)の脇に一番乗りに着いた私はぼへーっとバスが来るのを待っておりました。そのうち人がぞろぞろ私の右に並び始めました。
と、ふとワタクシは自分の立ち位置がいやに車道に迫っていることに気づいたのです。おかしい。自分の左にあったはずのアンドンが後ろに見える。いつのまにか前に出てしまっていたようで「あぶないあぶない」と下がったら。
むに。
う、後ろに誰かいる――――――ッ!!!!!!!!
背中にむにっと人間の感触。
右に列が伸びてるのになんで真後ろに人がいるんだ!!
――なんのことはない、私の後ろに立っていたのは初老の男性。奥様つき。どうやら順番を守る気はなく、私の後に続いてバスに乗る算段なのでしょう。
人生の先輩のなんと恥ずかしい姿。
子供の行いだけが憂国の種じゃあありますまい。
で、歩道よりに下がったはいいものの、くっついてくるんですな。
べったりと背中に体をくっつけてくるんですな!
こんなん痴漢です。犯罪です。おのれ、証拠を押さえておくんだった。
で、ワタクシは結局また、前=車道側に押されてしまうのです。
車道、車走ってます。危ないじゃないですか!
席を獲らんがために人を車道に突き落とし生命の危険にさらすこともいとわない心意気。
やっぱり生命の尊さを麻痺させる戦争はよくないとおもいました(棒読み)。
今日わたくしは例によってバイトの「人災」でムカムカしておりましたので、仕方なく小芝居を打つことにしました。
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思い切って車道に出る。キレる寸前の青木さやか顔でそやつをにらみつけ、己の背中をはたき、コートの襟を引き寄せて駆け出して、行き着く先は――列の最後尾。
するとみーんな視線がその男女に行くんですな。
最後尾だったリーマンのおじさんが「どうしたんですか」と聞いてきたので「痴漢みたいに体くっつけてきて車道に押し出そうとするんです。早く乗って席獲りたいだけみたいですけど…」って云いました。リーマンおじさんは「運が悪かったねぇ。あれは列に並ぶっていう文化知らないんだよ」って。
おおおおじさんありがとう(ToT)/~~
ものは考えようですなあ。
――そのあいだ、さっきまでいた場所ではなんかごたごたが始まってました。……終バスっていつもこんななのか?! それともあたしが疫病神か?!
結局その初老の男女は一番にバスに乗り込んだんですが、「席座れてよかったねぇ」って。実は列の最後尾にいた私が乗っても席は余ってるんです。ったく。ふざけてもらっちゃ困りますなー。いい大人が!
降りるのは私が先だったので、降り際、挨拶代わりにかるく「にらみ」を差し上げました。こんどは青木さやか抜きです。私の怒りが込められたにらみです。物言うのはちと億劫だったので。
こんどから電車で帰ろうかなあ。
バスのほうが近くで降りられるのになあ。
ああ、やだやだ。
ガキの仕返しみたいなことしかできない自分。
人生の先達が持つ、手段を選ばない卑劣さ。
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